巷では”どんぐりを食べて育った豚”と言われることも多いイベリコ豚。
実はイベリア種100%の純血、もしくはイベリア種とデュロック種を交配させた豚(イベリア種50%以上)のうち、スペイン政府が認証したもののことを指し、えさではなく血統で定義されています。
ポルトガルに近いスペイン北西部の小高い山地帯、エクストラマデューラの「デエサ」がイベリコ豚の故郷。
デエサとは椎や樫の樹木と下草が生い茂る一帯のことを言い、イベリコ豚はそこで放牧に近い状態で育ちます。
運動量が多いためしっかりとした食感の赤身の肉であることが大きな特徴。
きのこやどんぐりといった森の恵みをたくさん摂取して育つので、不飽和脂肪酸やオレイン酸、ビタミンB群、ビタミンE群、抗酸化物質といった栄養素を豊富に含んだ脂身は噛めば噛むほどじんわりと甘みと旨味が口に広がります。
イベリコ豚には血糖値を下げる、悪玉コレステロールを抑えるといった効能が認められています。
最上級の生ハムから煮込み料理、スペアリブ、シンプルグリルまでスペイン伝統料理に幅広く使われるイベリコ豚。
森の恵みの香ばしい香りとワインのマリアージュを是非ご堪能ください。